Product Description
東京の孤高の宅録音楽家 Shinnosuke Sugataの10年間の自叙伝「スガタシンノスケによる実際の10年間」。
今作は、私が作曲を始めた2010年の次年、2011年の年始に『2011』という曲を作ったところから始まりました。
その当時は家電量販店で買った通話用の1000円のステレオミニプラグマイクをPCに直挿しして、
フリーソフトであるAudacityで録っていました(Audacityはいまだに現役です)。
それをかのMy Spaceにアップロードしたのです。
それから毎年始に曲を作り、10曲貯まったのがこの作品です。
当初は、必ず西暦を歌詞に入れ、「前年を振り返り、本年を想う」というような趣旨で作っていたはずなのですが、
『2019』の冒頭で語られているように、終盤の曲ではそういった”ルール”はほとんど撤廃され、
作りたい感じで作ればいいというラフな姿勢になっていきました。
ですがまあ一応、個人的であれ、世間全体であれ、そういった時事を取り入れようとはしていたものですから、
友人から「『2016』の”謎の建物”って新国立競技場のことでしょ?」とか、
「『2019』の”ツノ”は亥年だからでしょ?」などと思ってもいなかったことを言われ、
面白かったのを覚えています(猪はキバだと思いますが)。
そしてさらに面白いのは、作った曲がその年にフラッシュバックするような場面が訪れることでした。
「うわ!今のこの状況、年始に歌ったぞ・・・。」ということが不思議と毎年ありました。
今年など清洲橋を歩いて渡るときに、殺されるのではないかとビクビクしたほどです。
もはや自分にとっては呪いのようになってしまっていたのかもしれません。
そういったこともあって、『2021』は、果たして作るべきなのか今非常に悩んでいます。
もうキリ良くやり切ったのだから、もうこの企画からは足を洗うべきなのか。
加えて、次回はコロナのことも絶対念頭に入れなければなりませんし。
とにかく本作は、序盤の曲など聞き苦しいことこの上なく、
発表することなど私にとっては恥をさらす以外の何事でもないのですが、
もし他の人がやっていたなら、絶対に聴いてみたいと思うはずですし、
なにより10年前の自分の野望を無下に却下できないというのもあり、
発表に踏み切りました。
by Shinnnosuke Sugata
Track List
1.2011
2.2012
3.2013
4.2014
5.2015
6.2016
7.2017
8.2018
9.2019
10.2020